Physical Intelligence
自分の身体を思い通りに扱う知性
私たちはこれを PIQ(Physical Intelligence Quotient)と呼び、そのうち一人ひとりの中にあるものを Individual PIQ として探究しています。
能力の優劣ではありません
PIQ は、筋力・柔軟性・持久力・運動神経の優劣を意味しません。速く走れることや、重いものを持ち上げられることを指してもいません。
見ているのは、もっと静かなものです。
リズム — 外から音がなくなっても、あなたの中に残っている拍。
Motor Planning — 動き出す前に、身体が組み立てている段取り。
巧緻性 — 細かい動きを、思ったとおりに運ぶこと。
バランス — 崩れそうになったときの、気づかないうちの立て直し。
力加減 — どれくらいの強さで触れるか、押すか。
固有受容感覚 — 見なくても、自分の手や腕がどこにあるかがわかる感覚。
Adaptation — 環境が変わったとき、意識しないうちに動き方が合っていくこと。
まだ確立した指標ではありません
PIQ は、現時点で確立した医学的な指標ではありません。
診断のための基準でもなければ、標準化されたテストがあるわけでもありません。私たちが「こういうものがあるのではないか」と考え、探究している途中の概念です。
Free Move は、その完成形を実装したアプリではありません。Free Move を通して、PIQ そのものを発見していくためのものです。
だから Free Move は点数を出しません。まだ、点数にできるほど分かっていないからです。
3 つのゲームが見ているもの
Rhythm — 身体の中にあるリズム
一定のテンポで音が鳴り、それに合わせてタップします。しばらくすると音が消えます。
そこから先は、あなたの中にあるリズムだけが頼りです。速くなる人、ゆっくりになる人、ほとんど変わらない人がいます。頼りにしているものも、頭の中の音、指の動き、呼吸と、人によって違います。
Body Match — 身体の位置の感覚
端末をある角度に持ち、その位置を数秒間覚えます。一度戻してから、画面を見ずに同じ角度を再現します。
ここで測っているのは、手に持った iPhone の姿勢です。関節の角度を測っているわけではありません。それでも、「思っている位置」と「実際の位置」がどれくらい違うのかは見えてきます。
Adapt — 身体が学習する瞬間
端末の傾きでボールをゴールまで運びます。最初は素直に動きます。途中から、傾きと動きの関係が少しずつ変わっていきます。
多くの場合、はじめは軌道が崩れます。そして数回のうちに、意識しないまま合ってきます。その「勝手に合っていく」瞬間が、このゲームで見たいものです。
この先
ゲームは今後増えていきます。静止、タイミング、反応、両手の協調、順序の記憶、力の見積もり。まだ試したいことがたくさんあります。
記録が積み重なることで、Individual PIQ という考え方そのものが、少しずつはっきりしていくことを期待しています。